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2009年3月10日 (火)

本棚からの記憶

World


ヨースタイン・ゴルテルの『ソフィーの世界』

確か、日本では1995年くらいに出版になって、ベストセラーとなり、
書店にはコーナーができていたように思います。
世界で一番やさしい哲学書みたいなキャッチコピーがつけられ、記憶にある人も多いのではないかと思います。

主人公は14歳のソフィー・アムンセン。
ダーウィンやフロイトなどの哲学者や思想に触れることができる、このファンタジー小説。

当時、高校生だった私は本屋でみかけて、すぐに手にとってなかをぱらぱらめくったものです。

2500円。
高校生のお小遣いとしては、決して安くはない価格で、その時、気に入る白いレースのついた
日傘をやっとみつけたところで、どちらを買うか(両方は無理で)随分悩んで本を選んだのでした。

日傘を探してたくらいだから、確か時期は初夏だったのじゃないかな。
そうそう、その少し前。まだ半そでには少し早く、街には長袖の服を着た人ばかりだった季節。
紫のシンプルな半そでのトップをとてもお洒落に着こなした年上の女性を本屋でみかけ、
一瞬、目を奪われて、なんてかっこ良いのだろう!と憧れたことがあった。

その時は、確か私は絵本のコーナーにいたような記憶があります。
そして大人向けのような、挿絵が不思議な外国の絵本を買いました。
本屋によく行っていたのだなあ。

anyway,

十数ページ読んでは閉じ、読んでは閉じ。なかなか進まなかったこの分厚い本。
「ベストセラーになるほど、おもしろいの?」

そうこうしているうちに、高校を卒業し、メルボルンへ旅たつ日が近づき、
留学生活を送る荷物にこの本も詰め込んだのでした。
「向こうについたら、この本を読もう。」

そして7年の月日が流れ・・・
また、本はほとんどページをめくられることがないまま、日本に帰国し。
そして、それから数年の月日が流れ、私はまたメルボルンに旅立ち。

その時やっぱり、私はこの本をその記憶と共に荷物に積めたのでした。

あれから3年半。
ずーっと本棚に眠っていたこの本が、先日ふと目に留まり、
「あー、随分ほったらかしにしてしまったなあ。」
そう思って栞がはさんであるページを開くのだけど、52ページ。
海を何度となく渡ったこの本は、52ページ目で止まったまま、10何年も経っていたのでした。

最近の本を読むときのくせで、ついつい目次からおもしろそうな章を選んで読んでしまいます。
そして、あとがきを先に読んでしまう。あとがきを読むのが好きなのです。

”ビッグバン-私たちも星屑なんだ”
最終章。読んでしまいました。
そして、また1ページ目から読み始める。

今読むと、結構はっとするような事や目に留まる事が書かれてあって、それはそれで
またなかなか進まない。

気づくに、この1冊の本は、他のどの本よりも思い出と記憶がつまっているような。
今度こそきちんと読んでみようかな。

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